「みちびき」対応なのに、誤差が大きい



「みちびき」は、様々な測位信号を発信しています。
このうち、「みちびき対応」とアナウンスされている機器はL1C/A信号にのみに対応しているものがほとんどです。

この信号は、GPS衛星の測位信号と同じ信号で、GPS衛星が増えただけの効果しかありません。巷で言われているような誤差数センチ~数十センチの精度は得られません。

誤差数センチの精度を得るには、L1C/A信号に加えてL6信号対応の機器が必用です。誤差数十センチの精度を得るには、L1C/A信号に加えてL1S信号対応の機器が必用です。
みちびき対応製品リストで、どの信号に対応しているか確認してみましょう。

L6信号は、搬送波測位という測量技術による手法を用いるため、アンテナや受信機のサイズは大きくなることから、モバイル機器ではなく、測量機材としての利用や車載での利用を想定しています。

L1S信号は、主に歩行者・自転車や船舶などのタイムラグの影響を受けにくい利用者を想定しており、自動車で利用する場合には、他のセンサーと組み合わせて利用することが望ましく、ドライブレコーダーのように精度のよい位置情報を記録する場合にも用いることができます。L1S信号を受信することができる端末で利用することができますが、補強情報を常時受信し続ける必要があるため、モバイル機器で利用する場合には、バッテリーが課題となり、ハンディナビのような専用機器を想定しています。

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